Found:ロシア(Tsarev, Volgograd Oblast) 発見年:1968年 分類:Ordinary Chondrite L5
ツァレフ隕石は流通量が限られており、 特に状態の良い標本は年々入手が難しくなっています。 隕石コレクションの基礎としても、 また研究的視点からも価値のある一品です。
※ L5は、鉄分が比較的多い「Lグループ」に属し、 熱変成度「5」は、母天体内部での再結晶が進んだ段階を示します。
※ コンドライトは太陽系初期の物質をそのまま残す“原始的な石質隕石”で、 科学的価値が非常に高い分類です。
分類学的特徴
※ Group:L(Low iron) 金属鉄含有量が中程度 酸化度はHより高く、LLより低い
※ Petrologic type:5 コンドリュールの輪郭は残存するが、内部は再結晶が進行 オリビンの均質化(Fa24–26) 斜方輝石の組成も均質化傾向
熱変成温度はおよそ 700–750°C と推定される
本標本は、
※ コンドリュール境界の不明瞭化 ※ マトリックスの均質化 ※ 金属鉄・トロイライトの熱的再配列 といった petrologic type 5 に典型的な熱変成組織 を明瞭に示す。
Tsarev L5の科学的価値は
※ 母天体内部での熱変成プロセス ※ コンドライトの再結晶過程 ※ 金属相の再配列と酸化度の関係 を研究する上で重要な資料である。
また、Lグループの中でも組織が安定しており、 熱変成度の標準的な比較対象 として扱われることが多い。
寸法 : 8.2X5.4X2.8mm/0.24g








