化学式 : PbS
分子量 : 239.266
金属元素重量分率 : Pb 0.8659
結晶系 : 等軸晶系
比重 : 7.4-7.6
硬度 : 2-3
劈開 : きわめて完全
色 : 鉛灰色
光沢 : 金属光沢
本標本はモロッコ・Midelt(Mibladen鉱山)産の高純度 PbS 結晶で、立方晶系に特有の完全な(100)面が発達し、金属光沢の強い鏡面状の結晶面を示します。低温熱水鉱床に由来し、方解石や白鉛鉱との共生が見られる世界的にも評価の高い最高品質の方鉛鉱標本です。
熱水鉱脈中や接触変成鉱床中、及び花崗岩ペグマタイト中などに、ホタル石や石英、方解石及び閃亜鉛鉱や黄鉄鉱などと共に、立方体や八面体結晶で、また他には塊状や粒状、繊維状なとに加えて、網状や虫食い状などで産出します。
この標本の結晶は、綺麗な立方体の形をしています。方鉛鉱は鉛の鉱石として最も重要な鉱物になります。方鉛鉱の鉛含有率が86%と高く、鉛の融点が低いため、精錬技術の未発達な古代でも、焚き火に方鉛鉱を放り込むだけで金属鉛が得られました。方鉛鉱は、閃亜鉛鉱を伴って、熱水鉱脈、黒鉱鉱床、ミシシッピバレー型鉱床、接触交代鉱床などに広く産出します。色は銀白色で六面体、八面体及びその集形の自形結晶を作ります。六面体に平行な劈開が顕著に発達する事が鑑定に役立ちます。また方鉛鉱は、結晶格子を置き換えた銀イオンを、あるいは固体包有物として銀の硫化鉱物を含む事が多いです。その為、銀の鉱石としても重要になります。鉱床酸化帯では、方鉛鉱から白鉛鉱、硫酸鉛鉱、緑鉛鉱などの二次鉱物が生じます。この標本の結晶は、綺麗な立方体の形をしています。
寸法 : 64.6X49.3X34.9mm/347.5g








