英名 : Epidote
分類 : 珪酸塩鉱物(ソロ珪酸塩)
化学式 : Ca₂(Fe,Al)₃(SiO₄)₃(OH)
分子量 : 497.6554485
金属元素重量分率 : Si 0.1693, Fe 0.1683, Ca 0.1610, Al 0.0813
結晶系 : 単斜晶系
比重 : 3.25-3.52
硬度 : 6-7
劈開 : 1方向に完全
色 : 緑色、帯褐緑色、灰白色、灰色
緑簾石(Epidote)は、 カルシウム・アルミニウム・鉄を含む珪酸塩鉱物で、鉄(Fe³⁺)の含有量が増えるほど、より濃い緑色 を示します。
また、緑簾石の結晶形態は変化に富み、200種類を超えると言われています。緑色、黄色、灰色、黄緑色、帯褐緑色、暗緑色、黒色など、色調の変化に富みます。沸石相~緑色片岩相などの低変成度の広域変成岩や、石灰質岩の接触変成帯中に、斜長石の変質物として熱水変質岩中に、また熱水鉱脈やペグマタイト中に変成岩の主要成分で鉄苦土鉱物の熱水変質したものとして、短柱状の結晶体や針状結晶の集合体で産出します。
緑簾石は、 深い緑色と強いガラス光沢が魅力の鉱物です。光を受けると鮮やかな緑色が際立つ 結晶面が平滑で光沢が強い 条線(ストリエーション)が見られることが多い と特徴があります。
長野県上田市舞田周辺には、弘法大師とおばあさんが登場する「焼餅石」の伝承があります。緑簾石の和名「焼餅石」は、 焼いた餅のように膨らんだ形状 を示すことがあるため名付られました。焼餅石の名称は、焼いた餅がぷくっと膨らんだような形状 を示す標本が多く見られたことに由来します。表面が丸みを帯びる 膨らんだような塊状の形 日本の鉱物名らしい親しみやすさ この和名は、鉱物の形状をそのまま表現した、非常に日本的な命名です。
長野県上田市は、中央構造線に近い変成帯が広がる地域で、緑簾石をはじめとする 変成鉱物の産地として有名です。今回の標本は、上田市産緑簾石の魅力が最もよく表れた選別品です。
上田市の資料では、緑簾石は市の指定文化財として扱われており、所在地は武石下本入周辺とされています。
寸法 : 35.8X24.3X22.1mm/20.7g








