分子量 : 84.3142
金属元素重量分率 : Mg 0.2882
結晶系 : 六方晶系
比重 : 3.0-3.12
硬度 : 3.5-4.5
劈開 : 菱面体面に完全
色 : 無色、白色、灰色
光沢 : ガラス光沢
ブラジル・バイーア州ブルマード(Brumado, Bahia)より産出した マグネサイト(Magnesite)の結晶標本です。ブルマード産のマグネサイトは、世界的に評価される透明度と光沢を持ち、 端正な結晶形が美しく現れることで知られています。本標本は、結晶面の照りが強く、内部にわずかな透明感を残した ブルマード産らしい上質な一点です。コレクション性が高く、世界中の鉱物愛好家に人気のある産地の標本です。
マグネシウムに富む岩石の変質プロダクトとして変成岩中や水成鉱床中、熱水鉱脈中などに、菱面体結晶や粒状ないし細粒状で、また微蜜な陶器状や多くは塊状で産出します。また炭酸マグネシウムの鉱物になります。結晶は方解石に似ていますが、方解石よりも硬いこと、常温の塩酸には溶けないことで判別出来ます。通常は塊で産出しますが、このような透明な結晶は珍しく、磨いて宝石にすることが出来ます。
この標本は、ウバイトと共生しております。ウバイトはトルマリン・グループの一種で、カルシウムに富む末端成分に属します。しばしばフッ素を含むフルオルウバイトとの連続固溶体をつくり、ブルマード産では Fluor-uvite–Uvite シリーズとして記載されることがあります。また、ウバイトは、 トルマリンの多様性を象徴する鉱物として、コレクターから高く評価されています。ウバイトは世界各地で産出しますが、産地によって色や結晶形が大きく異なります。ブラジル産の特徴は、深緑~褐色の透明結晶です。化学式は、CaMg₃(Al₅Mg)(BO₃)₃(Si₆O₁₈)(OH)₃Oで、結晶系は三方晶系です。
マグネサイトは、超苦鉄質岩など Mg に富む岩石が、CO₂ を含む熱水や地下水と反応してできる変質生成物としてよく産します。ブルマードのセーラ・ダス・エグアス山地では、マグネサイトの大規模鉱床が発達しており、ブラジル屈指、世界的にも有数のマグネサイト産地として知られています。この地域のマグネサイトは耐火物向けの重要な原料鉱石で、複数の鉱山会社が露天採掘を行っています。その一部の空洞や割れ目に、透明感のある菱面体結晶が発達し、観賞用標本として採集されます。
寸法 : 82.5X36.1X28.8mm/77.4g








