化学式 : CaF₂
分子量 : 78.0748064
金属元素重量分率 : F 0.4866, Ca 0.5133
結晶系 : 等軸晶系
比重 : 3.01-3.25
硬度 : 4
劈開 : 四方向に完全
色 : 緑、青緑、褐色、紫色
光沢 : ガラス光沢
深海のように澄みわたる青。 こちらは中国・浙江省金華市で産出された、極めて高品質な青色蛍石(ブルーフローライト)です。透明感に優れ、光を受けると内側から青い輝きが立ち上るような、幻想的な美しさを湛えています。
ホタル石は色調の変化が著しい鉱物の一つで、無色、黄色、緑色、青、淡青色、紫、褐色などのものがあります。色調の違いは、カルシウムを置き換えて入る、イットリウム、セリウム、希土類元素が着色の原因となります。青色蛍石の色は、 結晶内部の電子欠陥(カラーセンター)によって生まれるもので、 熱水環境の温度・化学組成・冷却速度が色の深さを決定すると言われています。紫外線ライトを照射したときの蛍光現象が、英名のフローライトに因みフローレッセンスと呼ばれています。その蛍光は結晶格子に取り込まれた、微量のイットリウム、イッテルビウム、有機物などに起因します。また、熱水鉱脈や堆積岩中の空洞中、温泉鉱床中などに、正六面体や正八面体、立方体などの結晶で産出します。顕著な劈開によって八面体に割れます。立方体の面は滑らかで光沢がありますが、八面体の面は光沢が鈍くざらついて見えます。また、このフローライトは長波紫外線下では綺麗に蛍光を発し、多種多様な蛍光色が見られます。用途は、溶鉱炉の溶剤、カメラのレンズなどに使用しています。
金華市周辺は、花崗岩質岩体と熱水脈が複雑に交差する地域で、シリカ・カルシウム・フッ素を含む熱水がゆっくり冷却することで、透明度の高い蛍石が結晶化する特異な地質環境を持ちます。本標本は、青色の彩度・透明度・結晶の整いがいずれも優れ、 内部から静かに光が滲むような“深い青”が美しい個体です。 青色蛍石の中でも特に色の純度が高く、資料価値・鑑賞価値ともに非常に高い品質です。
寸法 : 64.9X43.5X37.2mm/154.9g







