分子量 : 450.446378
金属元素重量分率 : Ca 0.2669, Al 0.1197, Al 0.1197, Si 0.1870
屈折率 : 1.78-1.83
複屈折 : なし
分散度 : 0.027
結晶系 : 等軸晶系
比重 : 3.51-3.68
硬度 : 6.5-7.5
劈開 : なし
色 : 赤紫色
光沢 : ガラス光沢
深い紅を湛えながら、黒に沈むことなく凛とした光を放つ コロラド州産アルマンディンガーネットは、ガーネットの中でも特に“重厚な美”を象徴する存在です。本個体は、鉄とアルミニウムを主体としたアルマンディン特有の深紅色に、透明度の高さが加わることで、光を受けた際に内部から湧き上がるような輝きを見せます。結晶面の保存状態も極めて良好で、自然が刻んだ稜線がそのまま残る端正な形状は、コロラド産の中でも選び抜かれた品質であることを物語ります。
本試料は、ロッキー山脈周辺の変成帯に由来するアルマンディンガーネットで、主に中~高温型地域変成作用(amphibolite facies)により形成されたものと考えられる。母岩は主に泥質変成岩(mica schist, gneiss)で、鉄に富む環境下での結晶成長が特徴的である。本個体は等軸晶系に属し、結晶面の保存状態が良好で、稜線の歪みが少ない。結晶内部の成長累帯構造(growth zoning)は弱く、均質性が高いことが偏光顕微鏡観察および反射光観察で確認される可能性が高い。アルマンディンはガーネットグループの中でもFe²⁺を主要陽イオンとする鉄アルミニウムガーネットであり、Mn、Mg、Ca などの置換は比較的少ない傾向を示す。本産地の個体は、文献上、Fe/Mg 比が高く、スペサルティン成分の混入が低いことが報告されている。
アルマンディン(Fe₃Al₂Si₃O₁₂)はガーネットグループの中でも最も比重が高く、結晶内部の密度が色の深みを生み出します。本個体はその密度の高さに加え、結晶成長時の歪みが少ないため、光の通りが非常に滑らかです。 その結果、深紅でありながら“沈まない赤”という、コロラド産の魅力が最も美しく現れています。
安全性
本鉱物は一般的なガーネットと同様、有害元素(As, Hg, Pb など)を含まないため、通常の取り扱いにおいて特別な危険性はない。粉末化する場合は、一般的な鉱物粉塵対策(防塵マスク等)のみで十分である。
寸法 : 36.1X30.6X20.7mm/31.4g








