分子量 : 60.0843
金属元素重量分率 : Si 0.4674
結晶系 : 六方晶系
比重 : 2.65
硬度 : 7
劈開 : なし
断口 : 貝殻状から不平胆状
光沢 : ガラス光沢
産地 :
チベットの聖山として知られる カイラス山(Mt. Kailash) 周辺で採取されるクォーツは、 その産地特有の“静けさ”と“透明度の高さ”で世界的に評価されています。本個体はその中でも特に選別された最高品質で、 内部の濁りが極端に少なく、結晶の輪郭が非常にシャープ。 光を受けると、山岳地帯特有の低温成長による“澄んだ光の通り”が現れ、 結晶内部から静かに光が立ち上がるような美しさを見せます。
カイラス産クォーツは、 高地(標高6,000m級)での低温・低圧環境下でゆっくり成長した SiO₂ 結晶で、 以下の特徴が見られることが多い
成長歪みが少なく、内部散乱が弱い → 透明度が高く、光の通りが滑らか結晶面の条線(striations)が繊細 → 成長履歴が美しく残るインクルージョンが少ない → 光学観察に適する
また、産地の地質学的背景から、氷河性風化を受けた表面の微細なテクスチャが見られる個体も存在する。
山頂付近や麓から採掘されますが、限られた期間に高地の急斜面で手掘りされるためカイラス産クォーツは産出量が少なく、 特に高透明度の個体は年々入手が難しくなっている希少標本です。
更に国外持ち出しも困難なことから大変貴重です。
カイラス山(標高 6,638 m)周辺は、 高地の低温・低圧環境下での長期的な熱水活動が特徴で、 透明度の高い石英結晶が形成されることで知られる。
成長のはじまり
水晶は、地中深くの熱水(熱水鉱脈)の中で成長します。 この熱水には、珪酸(SiO₂)を含む鉱物成分が溶け込んでおり、温度や圧力の変化によって結晶化が始まります。その成長には、時間・温度・圧力・空間・純度といった複雑な条件が絶妙に絡み合っています。
※ 地下のマグマ活動によって加熱された水が、岩の割れ目に流れ込む
※ ケイ酸が過飽和状態になると、微細な結晶核(種晶)が形成される
※ そこからゆっくりと、六角柱状の水晶が成長していく
※ 温度と圧力 高すぎても低すぎても結晶化しない。適度な変化が必要
※ 成分の純度 不純物が少ないほど透明度が高くなる
※ ゆっくり成長するほど、形が整い透明度も高くなる
水晶の内部には、成長の過程で取り込まれた気泡・液体・他の鉱物(インクルージョン)が残ることがあります。 これらはまるで、地球の呼吸や記憶を閉じ込めたタイムカプセルのようです。また、成長途中で環境が変わると、ファントム(幻影)やレインボー、クラックなどの模様が現れることもあります。
また、一般的な石英は、代表的なペグマタイト性鉱物で、造岩鉱物の第1に上げられ、各種の岩石中や鉱脈中に金属鉱石などと共に、六角形の結晶体で、またその双晶をなしたものの塊状、粒状から潜晶質、鍾乳状などで産出します。水晶は、地球上で最も豊富に存在する鉱物のひとつ。 その高い透明度と硬度、安定した構造から、時計や電子機器にも使われています。
寸法 : 54.6X42.2X34.1mm/62.4g








