分子量 : 12.011
金属元素重量分率 : C 1.0000
結晶系 : 等軸晶系
比重 : 3.51
硬度 : 10
劈開 : 一方向に完全
色 : 無色、白色、灰色、黄色、青色、オレンジ色、ピンク色
光沢 : 金剛光沢
■ 概要(Overview)
本品は、南アフリカ産の 天然レッドダイヤモンド原石の中でも、特に色調・透明度・結晶形態に優れた 最高品質グレード の個体です。天然で赤色を呈するダイヤモンドは世界的にも極めて稀少で、その産出量はカラーダイヤモンド全体の 0.01%以下 とされています。深い赤色は、結晶内部の 格子欠陥(グレイニン構造) による光吸収特性の変化によって生じるもので、 人工処理では再現が難しい“天然赤”特有の色相を示します。
ダイヤモンドの中でも “赤”を呈する個体は世界的に極めて稀少で、その存在自体がコレクターズアイテムとして特別な価値を持ちます。レッドダイヤモンドの発色は、クロムや鉄などの不純物ではなく、結晶格子の塑性変形(Plastic Deformation)によって生じる 非常に特殊なメカニズムによるものです。 そのため、自然界での産出量はごくわずかで、市場に姿を見せること自体が稀です。本標本は南アフリカ産の原石で、赤色のニュアンスがしっかりと確認できる高品質グレード。原石ならではの結晶面の荒々しさと、 ダイヤモンド特有の強い光沢が共存しています。
■ 鉱物学的特徴(Mineralogical Features)
化学組成 : C(天然ダイヤモンド) 色調 : 深紅~ワインレッド 光学特性 : 強いダイヤモンド光沢、内部反射が赤色を強調
結晶構造 : 等軸晶系、格子欠陥による赤色発色 処理 : 無着色・無加熱・未処理の天然原石
■ 希少性(Rarity)
レッドダイヤモンドは、ブルー・ピンクを含むカラーダイヤモンドの中でも 最も希少性が高いカテゴリー とされ、 市場に流通する原石は極めて限られています。特に南アフリカ産の天然赤色個体は、 産地特定が明確で、標本価値が高い と評価されます。
■ 研究用途(Research Notes)
レッドダイヤモンドは、
格子欠陥の発色メカニズム 塑性変形と色中心の関係 高圧環境下での炭素結晶構造の変化など、
材料科学・宝石学の研究対象としても価値があります。
ダイアモンドという名前は、「征服出来ない」という意味のギリシャ語adamasに由来します。その硬さ故、ダイアモンドは、地上で最も硬い鉱物であると同時に、見事な光沢や屈折力、希少性、高い弾性から、最も高価なジェムストーンでもあります。またダイアモンドは、地殻底部及びマントル内の高圧下で生成され、ダイヤモンドを含んでいる岩石が地殻変動で粉砕され、そこに流れ込んできたマグマの流れにのって、変動で生じた裂け目を通ってダイヤモンドにとっては不安定な浅い場所を一瞬に通過して地表に運び上げられました。
人類がダイヤモンドを包み込んだ岩石を初めて見つけた場所は、南アフリカのキンバリーです。南アフリカのダイヤモンド鉱床は、 地球深部から急上昇したキンバーライトパイプに由来し、高圧・高温の環境で結晶化したダイヤモンドが、地殻変動の過程で塑性変形を受けることで赤色が生まれます。そのため、同じ赤でも二つとして同じ色調は存在せず、本標本はその地質的背景を端正に示す貴重な原石です。
寸法 : 4.3X3.3X3.0mm/0.12g







