ストラシミル石(Strashimirite) は、 銅を主成分とする 銅水酸塩鉱物(Cu₈(AsO₄)₂(OH)₁₂·2H₂O) に分類されます。
化学式 : Cu²⁺₈(As)₄(OH)₄5H₂O
結晶系 : 斜方晶系(Orthorhombic)
比重(Specific Gravity) : 3.7-3.9 銅を多く含むため、繊維状鉱物としては比較的重い部類に入ります。
硬度 : 2.5-3 爪では傷つきにくいが、銅貨(3)で傷がつく程度。 繊細な繊維状結晶のため、標本は非常に壊れやすい。
劈開(Cleavage) : 明瞭(1方向) 繊維方向に沿って割れやすく、 束状結晶が“裂けるように”分離する性質があります。
光沢 : 絹糸光沢~弱いガラス光沢 繊維が密集している部分は絹のような柔らかい反射を示す。
色 : 青緑色~深緑色
形状 : 繊維状・束状・皮殻状
断口(Fracture) : 不平坦・繊維状(splintery) 繊維が引き裂かれたような断口を示し、 破断面は滑らかではなく細かい裂片状になる。
特徴的なのは、極めて細い繊維状結晶が密集して形成される点で、その集合体が柔らかい光を反射し、独特の質感を生み出します。
ネバダ州マジュバヒル鉱山で産出した、最高品質のストラシミル石(Strashimirite)。深い青緑色の繊維状結晶が織り重なるように形成され、まるで微細な絹糸が束になったような柔らかな光沢を放ちます。ストラシミル石は世界的にも産出量が極めて少なく、 特に Majuba Hill 産はその色の深さと結晶の繊細さから “ミュージアムクラスの希少標本”として高く評価されています。青緑色の結晶部分が本鉱です。
■ 産地背景(Majuba Hill Mine の地質的特徴)
Majuba Hill Mine(マジュバヒル鉱山)は、ネバダ州でも特に多様な銅鉱物が産出することで知られる歴史的鉱山です。
銅鉱床に伴う酸化帯 砒素を含む熱水変質 低温酸化環境
これらの条件が重なることで、ストラシミル石・コニカルサイト・オリーブ銅鉱・アズライトなど、世界的にも希少な二次銅鉱物が形成されます。
特にストラシミル石は、“Majuba Hill の象徴的なレアミネラル”として扱われ、産出量が極めて限られているため、高品質標本は国際市場でも高値で取引されます。
■ 結晶学的特徴(標本固有の魅力)
本標本のストラシミル石は、繊維状結晶が密に束状に集まり、深い青緑色の層を形成しています。
繊維の方向性が揃っている 色調が均一で濃い 結晶の崩れが少ない 母岩との境界が美しい
これらの特徴は最高品質のストラシミル石にのみ見られるもので、光を当てると繊維の一本一本が淡く輝き、絹のような柔らかい反射が浮かび上がります。
寸法 : 46.4X44.9X20.7mm/35.7g







