分子量 : 323.1937
金属元素重量分率 : Cr 0.1608, Pb 0.6411
結晶系 : 単斜晶系
比重 : 5.99-6.06
硬度 : 2.5-3
劈開 : 明瞭
色 : 赤橙色、輝赤色、オレンジ色
光沢 : 金剛光沢ないしガラス光沢
オーストラリア・タスマニア州ダンダス地区に位置する アデレード鉱山(Adelaide Mine)は、世界的に有名な紅鉛鉱(クロコアイト/Crocoite)の主要産地として知られています。本標本はその中でも特に色の濃さ・結晶の整い・光沢の強さが揃った最高品質のクロコアイト(PbCrO₄) です。クロコアイトは PbCrO₄(クロム酸鉛)を主成分とする鉱物で、鮮烈な赤橙色の柱状結晶を形成します。この色はクロム酸イオンによるもので、自然界の鉱物の中でも極めて鮮やかな発色を示します。
濃い橙紅~橙黄色で金剛光沢~ガラス光沢の柱状結晶として産出します。伸長方向に顕著な条線が発達します。燐酸塩鉱物のモナズ石CePO₄と同じ結晶構造を持っています。鉱床酸化帯に褐鉄鉱に伴われて産出します。非常に産出の稀な二次鉱物で、硫化物鉱床から鉛が、蛇紋岩からクロムが供給される様な環境で生成する場合があります。
■ 産地背景
タスマニア州ダンダス地区は、19世紀から鉱物産地として知られ、特にアデレード鉱山は世界最高品質のクロコアイト産地として名を残しています。この地域の鉱床は鉛鉱石とクロムを含む熱水活動が複雑に作用し、クロム酸鉛が結晶化することでクロコアイトが形成されます。鮮烈な赤橙色はこの産地特有の化学環境によるものです。現在は採掘がほぼ終了しており、市場に出る標本は旧採掘品のみで、年々希少性が高まっています。
寸法 : 39.9X29.0X16.1mm/27.9g








