鉱物名 : 黄鉄鉱(Pyrite)
化学式 : FeS₂
分子量 : 119.979
金属元素重量分率 : Fe 0.4654
結晶系 : 等軸晶系(立方体・八面体など)
比重 : 4.82-5.02
硬度 : 6-6.25
劈開 : 不明瞭
色 : 真鍮黄色、灰黄色
光沢 : 強い金剛光沢
世界屈指の黄鉄鉱の名産地、ペルー・Huanzala鉱山から産出された最高品質の黄鉄鉱原石です。まるで金属のように輝く真鍮色の光沢と、整った結晶面が美しく、コレクターズピースとしても非常に価値の高い逸品です。
黄鉄鉱は、自然界で最も一般的な硫化鉱物です。熱水から沈殿するほか、無機起源、生物起源を問わず硫化水素が鉄鉱物と反応するところで一般に生成します。黄鉄鉱は、六面体、八面体、五角十二面体の自形結晶を作り、黄金色を示します。結晶表面には条線が発達しています。色調が自然金と紛らわしい為に「愚者の金」というニックネームがあります。しかし、黄鉄鉱の方が圧倒的に硬い事、硝酸と反応し二酸化窒素の煙を上げることを確認すれば、自然金と間違えることはありません。同じ化学組成を持つ白鉄鉱とは同質異像の関係にあります。また結晶は立方体結晶になります。
原産地のHuanzala鉱山産の黄鉄鉱は、結晶の整い方と金属光沢の美しさで世界的に高く評価されています。本品は、自然が生み出した幾何学的な結晶構造と、まばゆい輝きが見事に調和した、まさに“自然の芸術品”です。
■ 産地質背景
ペルー・アンカシュ県に位置する Huanzala(フアンザラ)鉱山は、南米でも屈指の大規模スカルン鉱床として知られています。
本鉱床は、白亜紀後期~古第三紀の花崗岩質マグマの貫入によって形成された高温熱水性環境を母体とし、石灰岩との反応により広範囲にスカルン帯が発達しています。この熱水環境では、鉄・硫黄を豊富に含む高温流体が長期にわたり供給され、 等軸晶系に基づく立方体~五角十二面体の自形結晶が極めて良好に成長します。
Huanzala産の黄鉄鉱が世界的に評価される理由は、以下の特徴に集約されます。
※ 高温熱水環境による結晶成長の安定性 結晶面の平滑性が高く、金属光沢が均質に発達する。
※ 硫化鉱物帯の純度の高さ 不純物の混入が少なく、黄金色の発色が濁らない。
※ 結晶形態の多様性と完全度 立方体・八面体・五角十二面体が明瞭に発達し、条線(striation)が鮮明。
これらの要因により、Huanzala産黄鉄鉱は 「世界最高峰の結晶品質を示す硫化鉱物標本」としてコレクター・研究者双方から高い評価を受けています。
石言葉 : 協調性、富の象徴
寸法 : 41.7X33.5X22.9mm/56.8g








