分子量 : 100.38887
金属元素重量分率 : Si 0.2797, Mg 0.2421
結晶系 : 斜方晶系
比重 : 3.21-3.42
硬度 : 5-6
劈開 : ほぼ直行する二方向に完全
色 : 黄色、灰色、褐色
光沢 : ガラス光沢
岩手県川井村・道又地区から産出した、頑火輝石(菊寿石)の最高品質標本です。本品は、菊花状の放射状集合がくっきりと立ち上がる、美しい結晶構造を示す個体で、産地を代表する優品と言えるものです。
母岩中に広がる頑火輝石が、菊の花のように放射状に並び、 光を受けると一枚一枚の葉片が浮かび上がるように見える、 たいへん鑑賞性の高い標本です。岩手県川井村道又産の菊寿石は、 古くから国産鉱物ファンに愛されてきた産地であり、 その中でも本品のように形態が整った個体は多くありません。
コレクション標本としてはもちろん、 国産鉱物・産地別標本を揃えていく際の 「道又産菊寿石」を象徴する一品としてふさわしいクラスの標本です。
班レイ岩や粗粒玄武岩、ノーライト、かんらん石など、塩基性または超塩基性の火成岩中などに、柱状の結晶体で、またその他には塊状や葉片状、繊維状などで産出します。
■ 産地背景
岩手県下閉伊郡川井村(現・宮古市)道又地区は、 古くから 頑火輝石(菊寿石)の産地として知られる国産鉱物の名所です。
この地域は、古い地質時代の変成作用を受けた岩石が広く分布しており、 その中に形成された角閃石類が、菊花状の放射状集合を示すことで 「菊寿石」と呼ばれる独特の産状を生み出しています。
道又産の菊寿石は、 放射状の形態が比較的整って現れることで評価が高く、 国産鉱物コレクターの間では 「菊寿石といえば川井村道又」と語られるほど、産地名と鉱物名が強く結びついた標本です。
現在では採集が難しくなっている地域でもあり、 道又産の良質な菊寿石は、産地の歴史を伝える貴重な標本として扱われています。
寸法 : 51.4X40.2X34.6mm/75.7g








