分子量 : 183.3071
金属元素重量分率 : Zr 0.4976, Si 0.1532
結晶系 : 正方晶系
化学組成 : 珪酸ジルコニウム
比重 : 3.9-4.7
硬度 : 7-7.5
劈開 : なし
光沢 : ガラス光沢
ジルコンは、高い透明度と深みのある赤褐色~ハニーブラウンの色合いが特徴で、世界中の鉱物コレクターから高く評価されています。この地域のペグマタイト鉱床は、ジルコンのほかにも希少鉱物が多く産出されることで知られ、自然の造形美と地球の記憶が宿る場所としても注目されています。本品は、端正な結晶形と美しい光沢を備えた最高品質の標本です。
閃長岩などの火成岩や一部の変成岩及び砕屑質堆積岩中などに、また他には放射構造の繊維状の集合体や粒状などで産出します。ジルコニウムの珪酸塩鉱物で風信子鉱とも言われます。ジルコニウムは、ハフニウム、トリウム、ウラニウム、希土類などにより一部置換される為、ジルコンは放射能を帯びています。放射線損傷により、ジルコン及びその周辺の鉱物が一部分解している事があります。ジルコンは、花崗岩、閃長岩、霞石閃長岩やそれらのペグマタイトの副生成鉱物として含まれます。また、ジルコンは、ウラン-トリウム法による岩石の年代測定に使われています。
■ ウラン‐トリウム法(U–Th dating)
ウラン238 → ウラン234 → トリウム230 という放射壊変系列の “非平衡状態” を利用して、 数万年〜数十万年スケールの年代を高精度で測定する方法です。
最も信頼性の高い年代測定法のひとつで、鍾乳石・サンゴ・炭酸塩堆積物などに広く使われています。
※ 要点
対象 : 鍾乳石・サンゴ・炭酸塩試料 測定原理 : 試料に取り込まれたウランが壊変して生成される 230Th の蓄積量を測る
適用年代 : 従来は約 60万年まで → 最新研究では 80万年まで拡張 特徴:高精度・外的要因の影響が少ない・放射性炭素(14C)では測れない年代域を補完
※ 仕組み(なぜ年代がわかるのか)
炭酸塩試料(鍾乳石・サンゴ)は生成時に ウラン(U)だけを取り込み、トリウム(Th)はほぼ取り込まない。
その後、試料内部でウランが壊変し、230Th が時間とともに増えていく。
230Th の半減期 : 約 7.5万年 234U の半減期 : 約 24.5万年(最新再定義では 245,670 ± 260 年)
この増加量を精密に測定することで、 試料が形成されてからの経過時間(年代)を求めることができます。
※ どんな研究に使われているか
古気候復元(氷期・間氷期の周期解析) 海水準変動の復元(サンゴ礁の年代測定)
考古学・人類史(洞窟壁画・化石の年代決定) 地質学(断層活動時期の推定、隆起速度の評価)
■ 最新の重要アップデート(2025年)
東京大学大気海洋研究所の研究により、ウラン234の半減期が再定義され、U–Th 法の適用範囲が 80万年まで拡大。 これにより、従来測定が困難だった古い鍾乳石やサンゴの年代が より正確に測れるようになりました。
寸法 : 38.6X21.6X16.3mm/16.6g








