分子量 : 1416.27
金属元素重量分率 : Pb 0.7315、V 0.1079
結晶系 : 六方晶系
比重 : 6.57-6.88
硬度 : 3
劈開 : なし
色 : 橙赤色、赤色、褐色
光沢 : 樹脂光沢
バナジン鉛鉱(Vanadinite)は、鉛を主成分とするバナジン酸塩鉱物で、 鮮やかな赤橙色~深紅色の六角柱状結晶を形成する美しい鉱物です。
本標本は、世界的に評価の高い モロッコ・Mibladen(ミブラデン)産。 透明感のある結晶が密集し、照り・色・形のいずれも最高品質と呼べる一点です。
燐灰石グループの緑鉛鉱系列に属します。橙紅色~赤褐色、樹脂光沢の短柱状結晶として、方鉛鉱を含む鉱床の酸化帯に、緑鉛鉱、モリブデン鉛鉱、白鉛鉱、硫酸鉛鉱と共に産出します。この鉱物の主成分を構成するバナジウムは、他の鉱物に低濃度に含まれていたのが、バナジン鉛鉱の結晶構造に集中したものと考えられています。また、鉛鉱床の酸化帯の二次鉱物として、緑鉛鉱やミネット鉱、モットラム鉱などと共に、六角の板状や短柱状の結晶体で、また時には針状や糸状の集合体などで産出します。乾燥帯で方鉛鉱などの一次鉛鉱物が酸化することで形成される二次鉱物です。バナジウムは、北欧神話の美と愛の女神バナジスに因んで命名された元素です。
■ 産地背景
モロッコ中央部・ミデルト近郊の乾いた丘陵地帯に位置するMibladen(ミブラデン)鉱山地区は、世界的に知られる バナジン鉛鉱の最高峰産地です。 赤橙色の六角柱状結晶が密集する美観標本は、ここで産出するものが “世界基準” とされています。
この地域の鉱床は、古い鉛鉱床が地表付近で酸化される過程で形成されたもので、バナジン鉛鉱のほか、ウルフェン石・白鉛鉱・重晶石など多彩な二次鉱物が共生します。
寸法 : 18.8X16.5X9.5mm/8.23g








