結晶系 ： 立方晶系
化学組成 ： マグネシウムとアルミニウムの珪酸塩
屈折率 ： 1.715-1.75
複屈折 ： なし
分散度 ： 0.022
比重 ： 3.51-3.80
硬度 ： 7-7.5
劈開 ： なし
断口 ： 貝殻状
光沢 ： 脂肪からガラス
色 ： 濃赤色
パイロープは、「炎のような」というギリシャ語に由来する名前です。ガーネットの一種で、概して赤い色をしています。ガーネット内での認知度は低いものの、ジェムストーンとしては広く用いられています。分光器なしではアルマンディンと区別しづらいものの、傷やインクルージョンの少ない方が、パイロープです。また、ほぼ全てのパイロープが、オリビンや時にはダイヤモンドを含む超塩基性の火成岩から生成します。こうした火成岩が変質した場合や、マグネシウムを豊富に有する岩から産出するのが、変成のパイロープになります。アルマンディンとパイロープは、パイロープ内で鉄とマグネシウムの置換が見られるものを全て指します。実際、純度100％のパイロープは自然界には殆ど存在せず、アルマンディンとパイロープの大半が、両者の混じったものとして通っておるものです。両者の中間の存在である石は、ロードライトと称される種類のもので、深い赤紫色をしています。また、パイロープとアルマンディンとスペサルタイトの中間タイプは、マダガスカル産の珍しカラー・チェンジ・ガーネットで、ある種の照明の元では赤色に変色します。この宝石が該当します。
寸法 ： 2.9X2.9X1.7mm/0.15ct
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