分子量 : 100.0872
金属元素重量分率 : Ca 0.4004
結晶系 : 六方晶系
比重 : 2.71
硬度 : 3
劈開 : 菱面体方向(3方向)に完全
色 : 黄色、無色、白色、ピンク色
光沢 : ガラス光沢
様々な範囲に。また石灰岩や大理石中の主要成分として、よく結晶が尖っていたり(犬牙状)、平らな形で産出します。炭酸カルシウムの鉱物の方解石は、ポピュラーな鉱物です。石灰岩や大理石は方解石が集まって出来た岩石で、鍾乳石も方解石から出来ています。方解石を使って、勉強して頂きたいのは複屈折の現象です。これらの性質は、苦灰石やマグネサイトにもありますが、方解石の場合はより大きく透明な劈開片が得やすいです。方解石の透明な劈開片を通して文字や線を眺めると、二重に見えます。方向によって二重に見える程度も変化します。この現象を複屈折と言います。方解石以外に、硫黄、白鉛鉱、苦灰石でも見ることが出来ます。この現象を最初に記述したのは、物理学者E, Berthelsenでした。(1669年)その後、オランダの物理学者ホインス C, Huygensは光の波動説を提唱し、複屈折の現象を物理的に説明をしました。更に、ニコル W, Nicolは方解石片で、ニコル・プリズムを作りました。この現象が偏光顕微鏡に応用されることになりました。純粋な方解石には色がありませんが、鉄分を含むと黄色になり、マンガンを含むとピンク色になります。ピンク方解石は、ブラックライトを照射すると見事に蛍光する性質があります。
寸法 : 61.0X30.6X26.5mm/105.9g