化学式 : (Li,Na)Mn²⁺4Si₅O₁₄(OH)
結晶系 : 三斜晶系
比重 : 3.32-3.43
硬度 : 6.5
屈折率 : 1.71-1.73
色 : 橙赤褐色
南部石(なんぶせき、 Nambulite)は、1972年に発表された日本産新鉱物で、旧地質調査所の鉱物学者吉井守正などにより、岩手県の舟小沢鉱山で発見された。化学組成は(Li,Na)Mn4Si5O14(OH)で、三斜晶系。東北大学の鉱物学者であった南部松夫の業績をたたえて命名されました。1971年に「南部石(ナンブライト」として認定されました。また、この鉱物は日本産新鉱物として国際的にも認知されており、鉱物学の歴史においても重要な位置を占めています。1967年には日本でマンガン鉱物が発見されました。岩手県船子沢鉱山から採掘された鉱物は、薔薇輝石と考えられていましたが、リチウムとナトリウムを含んでいる事が分かり、研究が進められ新鉱物である事が明らかになった。
もし鉱物標本や地質に興味があるなら、南部石はまさに“日本の宝石”のような存在ですよ。オレンジ色の劈開が特徴的で、バラ輝石と一緒に産出されることが多い。
寸法 : 45.6X24.2X18.7mm/22.2g








