分子量 : 208.98037
金属元素重量分率 : Bi 1.0000
結晶系 : 六方晶系
比重 : 9.7-9-8
硬度 : 2-2.5
劈開 : 完全
色 : 帯黄銀白色、帯紅銀白色
光沢 : 金属光沢
熱水性の金属鉱床の石英脈中やペグマタイトの石英脈中、及び砂鉱床などに、銀・コバルト・ニッケル・ウラニウム・錫などと共に産出します。ビスマスの和名は自然蒼鉛で、自然界では赤みを帯びた銀白色です。ビスマスは、スズ・鉛・カドミウムなどと合金化すると、融点が低くなるので、鉛フリーはんだやウッド合金(低融点合金の総称で、個々の金属の融点は300℃前後でも、合金化することで100℃以下まで融点を下げることができる)に利用されてます。融点47~150℃の合金は、ヒューズや火災報知器に使用されています。またビスマスはX線を透過しないことから、X線分析装置にも使われ、磁場の中では電気抵抗が増大する特性があるので、磁場測定にも利用されています。ビスマスには、亜鉛やカドミウムなどと共に、腎臓や肝臓に抗がん剤と結び付いて毒性を軽くするメタロチオネインというタンパク質を誘導合成する特性があり、この性質を利用して、抗がん剤の副作用を少なくする研究が進められています。
ビスマス人工結晶は、ビスマスをカップなどに入れて、コンロで加熱します。安全のため、弱火で慎重に加熱しましょう。溶けると色が変わってきます。酸化膜が薄いうちは綺麗な色ですが、厚くなるとグレーになります。ビスマスが全て完全に溶けたら、コンロの火を消します。酸化膜などは素早く取り除いて下さい。この時、表面の温度は大体ビスマスの融点になります。結晶は、これよりも大分低い温度で発生します。結晶は、カップの内壁と、溶けたビスマスの表面(酸化膜の裏)に発生します。表面のものは、浮かんだ状態で、下向きに成長します。これをピンセットなどで拾い上げます。拾い上げたら、トレーの上に置いて冷やします。お試し下さい。
寸法 : 37.2X34.5X31.2mm/145.8g








